第四夜有點怪 忘記在電影裡是哪一夜了 因為改編之後電影跟原文差很多
所以 這夜也很奇怪 下面出現的那個"神" 不知道是神桑 還是指神明的神...囧
以下...請過目 哈!!
第四夜
こんな夢を見た。 夢見了這樣的夢。
広い土間の真中に涼み台のようなものを据えて、その周囲に小さい床几が並べてある。台は黒光りに光っている。片隅には四角な膳を前に置いて爺さんが一人で酒を飲んでいる。肴は煮しめらしい。
寬廣的土間中擺了像是納涼用的桌子一般的東西,周圍並列著凳子。臺子上閃著黑色的光芒。一邊是將四角小飯桌放在面前,獨自喝著酒的老爺爺。似乎煮了下酒菜。
爺さんは酒の加減でなかなか赤くなっている。その上顔中つやつやして皺と云うほどのものはどこにも見当らない。ただ白い髯をありたけ生やしているから年寄と云う事だけはわかる。自分は子供ながら、この爺さんの年はいくつなんだろうと思った。ところへ裏の筧から手桶に水を汲んで来た神さんが、前垂で手を拭きながら、「御爺さんはいくつかね」と聞いた。爺さんは頬張った煮を呑み込んで、「いくつか忘れたよ」と澄ましていた。
老爺爺喝了酒之後臉漸漸的紅了。臉上亮晶晶的,皺紋那種東西都看不見了。只是留著白色的鬍子因此看的出來是老人。我是個孩子,那麼這個老老爺爺到底是幾歲?此時從竹筒裡舀起水來的神,一邊擦著垂下的手一邊問,「老老爺爺幾歲了啊?」老爺爺鼓著兩頰吞了吞東西,「忘記幾歲了」若無其事的說。
神さんは拭いた手を、細い帯の間に挟んで横から爺さんの顔を見て立っていた。爺さんは茶碗のような大きなもので酒をぐいと飲んで、そうして、ふうと長い息を白い髯の間から吹き出した。すると神さんが、「御爺さんの家はどこかね」と聞いた。爺さんは長い息を途中で切って、「臍の奥だよ」と云った。神さんは手を細い帯の間に突込んだまま、「どこへ行くかね」とまた聞いた。すると爺さんが、また茶碗のような大きなもので熱い酒をぐいと飲んで前のような息をふうと吹いて、「あっちへ行くよ」と云った。
神用擦拭過的手,隔著細細的腰帶,從側面看著老爺爺的臉。老爺爺用茶碗那麼大的東西喝了一大口酒,然後,呼的從白鬍子中吐出長長的氣息。結果神問老爺爺,「老老爺爺的家是在哪邊?」老爺爺中斷了長長的氣息,「住在肚臍的深處啦!」神將手伸進細細的腰帶,還在問要怎麼去。結果老爺爺又喝了一大口酒,像先前一樣的吐出一口氣,「就往那裡去啊!」
「真直かい」と神さんが聞いた時、ふうと吹いた息が、障子を通り越して柳の下を抜けて、河原の方へ真直に行った。
「直直走嗎?」神一聽,吹了一口氣,通過拉門穿過柳樹下方,往河灘的方向直直的走了。
爺さんが表へ出た。自分も後から出た。爺さんの腰に小さい瓢箪がぶら下がっている。肩から四角な箱を腋の下へ釣るしている。浅黄の股引を穿いて、浅黄の袖無しを着ている。足袋だけが黄色い。何だか皮で作った足袋のように見えた。
老爺爺從正門走出來。我也從後面走出來。老爺爺腰上的垂掛著小葫蘆。從肩膀上垂釣著四角的箱子。穿著淺黃的細筒庫和無袖上衣。只有短布襪不是黃色。(原文怪怪的)看起來好像是用什麼皮做成的短布襪。
爺さんが真直に柳の下まで来た。柳の下に子供が三四人いた。爺さんは笑いながら腰から浅黄の手拭を出した。それを肝心綯のように細長く綯った。そうして地面の真中に置いた。それから手拭の周囲に、大きな丸い輪を描いた。しまいに肩にかけた箱の中から真鍮で製らえた飴屋の笛を出した。
老爺爺直直的往柳樹下走來。柳樹下有三四個小孩。老爺爺一邊笑著一邊從腰際拿出淺黃色的手巾。仔細的將它搓成細長的繩子。接著放在地面上的正中間。接著在手巾的周圍,畫了很大的圓圈。之後從肩膀上的箱子中拿出點心店中黃銅做的笛子。
「今にその手拭が蛇になるから、見ておろう。見ておろう」と繰返して云った。
「現在我要把那個手巾變成蛇,看著喔!看著喔!」不斷的說著。
子供は一生懸命に手拭を見ていた。自分も見ていた。
小孩很努力的盯著手巾。我也是。
「見ておろう、見ておろう、好いか」と云いながら爺さんが笛を吹いて、輪の上をぐるぐる廻り出した。自分は手拭ばかり見ていた。けれども手拭はいっこう動かなかった。
「看著喔!看著喔!看好了嗎?」老爺爺一邊說一邊吹著笛子,在圓圈上轉著轉著。我緊緊的盯著手巾。但是手巾一動也不動。
爺さんは笛をぴいぴい吹いた。そうして輪の上を何遍も廻った。草鞋を爪立てるように、抜足をするように、手拭に遠慮をするように、廻った。怖そうにも見えた。面白そうにもあった。
老爺爺逼逼逼的吹著笛子。接著又在圓圈上繞了好幾回。好像要讓草鞋的指頭站起來似的,好像要墊腳間似的,好像要讓手巾穩固一點似的,旋轉著。看起來好像有點可怕。不過好像也很有趣。
やがて爺さんは笛をぴたりとやめた。そうして、肩に掛けた箱の口を開けて、手拭の首を、ちょいと撮んで、ぽっと放り込んだ。
終於老爺爺不再吹笛子了。接著,打開肩上的箱子,稍稍抓著手巾的頭,砰的放進箱子裡。
「こうしておくと、箱の中で蛇になる。今に見せてやる。今に見せてやる」と云いながら、爺さんが真直に歩き出した。柳の下を抜けて、細い路を真直に下りて行った。自分は蛇が見たいから、細い道をどこまでも追いて行った。
「這麼做的話,就會在箱子裡變成一條蛇。現在就讓你們看看。現在就讓你們看看。」老爺爺一邊說一邊直直的走出去。穿過柳樹下,往細路直直走下去。
爺さんは時々「今になる」と云ったり、「蛇になる」と云ったりして歩いて行く。しまいには、「今になる、蛇になる、きっとなる、笛が鳴る」、と唄いながら、とうとう河の岸へ出た。橋も舟もないから、ここで休んで箱の中の蛇を見せるだろうと思っていると、爺さんはざぶざぶ河の中へ這入り出した。始めは膝くらいの深さであったが、だんだん腰から、胸の方まで水に浸って見えなくなる。
老爺爺有時說「現在就會變」,有時有說「會變成蛇」,一邊說著一邊走著。後來,一邊唱著「現在就變,變成蛇,一定能變成,笛子響了。」一邊走向河水滔滔奔流的河岸。也沒有橋也沒有小船,我想應該是在這裡停下來讓我們看箱子裡的蛇吧,老爺爺啪恰啪恰踩進河裡。一開始雖然只有膝蓋那麼深,漸漸的就淹到腰部,最後連胸口都被水淹過了。
それでも爺さんは「深くなる、夜になる、真直になる」と唄いながら、どこまでも真直に歩いて行った。そうして髯も顔も頭も頭巾もまるで見えなくなってしまった。
即使如此,老爺爺仍然一邊唱著「變深,變夜晚,變直吧」沒有停止的一直往前走去。接著,他的鬍子、臉、頭、就連頭巾也都完全看不到了。
自分は爺さんが向岸へ上がった時に、蛇を見せるだろうと思って、蘆の鳴る所に立って、たった一人いつまでも待っていた。けれども爺さんは、とうとう上がって来なかった。
我以為老爺爺往岸上來的時候就能看到蛇,所以一直站在吹笛子的地方,一個人不管到什麼時候都要等著。只是老爺爺再也沒上來了。